ちはら台♪友達の輪!

new!「cafe LuLumo」のオーナー横谷純子さん(2017/08/31)

今回は、「ちはら台」の歩行者専用道路「かずさの道」沿いに、2016年の4月にオープンしたカフェ、「cafe LuLumo」のオーナー横谷純子さんのお話を伺いました。

ちはら台に来られたきっかけは何ですか ?

少し長くなりますが、いくつかのエピソードをお話ししたいと思います。

■最初に私のバックグラウンドをお話しします
 もともと私はお隣の「おゆみ野」に住んでおり、「ちはら台」のことはよく存じておりました。
 この場所に出会った時、私は58歳、間もなく定年で、その後の人生の選択を迫られているころでした。当時、私は日本橋で、勉強会や講演会などを企画し、実施する某有名出版社の外郭団体に事務職として勤めておりました。そこは90年近い歴史ある会員制の「倶楽部」で、会員は日本を代表する企業の役員や学者、個人事業主、またはそのOBで、私はそこの事務局の主事として勤務しておりました。
 会員、上司、同僚にも恵まれ、仕事にもやりがいを感じておりましたが、55歳くらいから色々な意味で自分の能力が落ちてきたのを自覚していたこともあり、自分の評価を落とさないうちに退きたいという希望をもっていました。
 しかし、体が動く内は、何か社会の役に立ちたい。でも、年を取って処理能力が落ちてからでもできることは何だろうか、とあれこれ考えていました。
 最初、思いついたのは占いです。私はもともと占いが好きで、独学で姓名判断やホロスコープを勉強しておりました。占いをツールに、迷いのある人の話を聞き、自己の決断の後押しを手伝えるのではないかと思いました。高齢かつ、定年まで家事と仕事を両立させてきたことで多少は私も人生経験豊かな人間になっている。それは相談にもプラスとなるかと。
 そこで、恵比寿の占いの専門学校に数年通い、四柱推命、ホロスコープ、手相のクラスの修了認定を得ました。

■この場所との最初の出会いのシーンです
 お墓参りの帰り、何故かいつもは利用しないルートを主人が選び、たまたま今のお店の近くを通りました。造成中の場所が目に入った時に、何か心に引っかかるものを感じて、通り過ぎた後に主人にUターンしてもらいました。普段の主人でしたら面倒くさがり、そのまま走り去ってしまったのでしょうが、その時に限って何の抵抗もなく戻ってくれたのです。
 分譲地のパンフレットをいただく際、営業の方から「何か計画がおありですか ?」と聞かれ、私の口から「定年後にカフェでも始めようと思っています。」という言葉が出ました。カフェ開業を真剣に考えたことはなかったので、自分で自分の言葉にびっくりしました。
 すると、その営業の方が「かずさの道」沿いにカフェにいい場所がありますよ、と教えてくれたのです。営業の方と共にはじめてこのお店のある場所に立った時に「私はここに住むことになる」という直感と、立ち去りがたい不思議な感覚でいっぱいになりました。

■ここでお店をすることを後押ししてくれる、いくつかの縁がありました
 次の日、この場所のことを調べたら、壬(みずのえ)というキーワードが出てきました。この壬(みずのえ)という言葉は東洋の陰陽五行説では水性の陽に割り当てられていて、私の運命を良くする最大のものなのです。四柱推命の考え方では、偏りを嫌い、中庸をよしとします。ある気質が多すぎるとその気を抜く力が必要となります。陰の金気が多い私には陽の水、つまり壬が一番必要とされる気なのです。「水の江」は「壬」につながります。この字がPC上に出たとき、体に電流が流れました。
 後日談ですが、近くに自然石を使って作られている「宇宙橋」という橋があることを知りました。ホロスコープと同じ、月から冥王星まで星のモニュメントが立っています。その先の公園にはホロスコープの日時計もあり、四柱推命とホロスコープを勉強している私はこの場所に呼ばれたのだろうかと、不思議な思いにとらわれています。何かの力が私を動かしたのだと思っています。
 さらに開業の後押しをする出来事が起こりました。
 私が勤めていた「倶楽部」には会員用のレストランと喫茶ルームがあり、そちらの管理も私が担当しておりましたが、私の退職後は適当な後任が見当たらず、継続が難しいとの上部の判断により、私の定年2年前にレストランは突然88年の歴史に幕を降ろすこととなりました。ついては備品は廃棄するので、必要なものがあれば無償で提供するとの申し出がありました。

■そして、ここにお店を出す決断をしました
 しかし、おゆみ野に住居がある人間が、わざわざ近くのちはら台という住宅地に店舗併用住宅をたてるというのは、暴挙とも言えるリスクの高いことです。私自身、何度も逡巡しました。大金を要することに「気」だけで決断して良いものか。止める理由をあれこれ見つけてみるのですが、そうすると、何故か必ずそれを補うものが出てくるということが何度も続き、目に見えない何かが、私にこの場所でお店を開きなさいと言っているように思いました。これほど何度もやれやれと命じられるのであれば、もう目をつぶって決断しようと決心しました。主人も応援してくれました。その判断が正しかったのかどうかはわかりませんが、この場所に店を開いたことを後悔したことは、今のところありません。

お客さんはどういう方が多いですか ?

主婦のグループのランチ利用が多いです。突然予約なしで大人数でいらっしゃる時もあれば、ほとんどゼロの時もあり、波が激しいのです。「ちはら台」には喫茶店が少ないので、車で他所へランチに、という文化なのかも知れません。「かずさの道」も思いの外、歩かれている方は少ないです。1年半たった今でも「こちらはいつごろ開店したのですか」と聞かれることも多いです。宣伝が下手ですね。
 しかし不思議なことがあります。その少ないお客様のうち、3割くらいがスピリチャルの強い人なのです。なぜ、スピリチュアルとわかるかというと、普通のお客様はこの場所を「すてきな場所ですね」と言ってくださるのですが、スピリチャルの強い人は「ここは、とても気(き)のよい場所ですね」と言ってくれます。「気持ちがよい」ではなく、「気がよい」とか「気の流れがよい」と表現するお客様って、普通の喫茶店ではそれほど多くないのでしょう(笑)。
 最近、ちはら台で育ったジュニア達が独立して家族を持ち、また「ちはら台」に戻ってきているようですが、これも、「ちはら台」が「気(き)のよい場所」だから、戻りたいと思うのではないかと思っています。
 「親元の近くに」、だけが理由ではないような気がしています。

お店の運営はどのようにされているんですか ?

2016年の4月にお店をオープンして、ランチを中心にした喫茶店を1年半ほど営業してきましたが、この場所は喫茶店としては難しい場所だということがわかりました。いまさらですが(笑)。
 先程も申したとおり、来客数に波がありすぎ、食材と人材の管理が難しい。なにより日中歩いてこられる絶対数が少ない。同じ自治会の奥様は日中ほとんどが働きにでていらっしゃいますし、車での移動に慣れている近隣住民の方々に来ていただくには駐車スペースが少ない。
 では、何故、私はあんなにも呼ばれたのだろうと、自問自答しています(笑)。
 でも、不思議と後悔はないのです。私は「かずさの道」の緑に癒やされ、エネルギーをもらっていますし、お客様のほとんどが「ここは良い場所ですね。癒やされます。」とおっしゃってくださることは、なによりの喜びです。
 しかし、せっかく建てたカフェなので、もっと多くの方に足を踏み入れていただき、利用していただきたい。カフェの窓から見る桜並木も本当に美しいのですよ。こんなに緑が豊かで美しい遊歩道ってそんなにあるでしょうか。癒やしパワーは半端ないですよ。

ということは、何か新しい方向性を探っているということですね ?

そうなのです。現在、「ちはら台朝カフェの会」という集まりを当店のお客様が企画・運営されています。主宰者がたまたま大学の先輩だったということもあり、私もこの会に関わってきたのですが、とても良い会に成長していきました。この「朝カフェ」からヒントをいただき、「多世代女性の知恵の交流会」を作りたいと思っています。
 仕事や子育て、介護、女性には男性以上の人生の岐路があります。若い世代は人生の先輩達から経験談を聞く。シニア世代は新しい時代の息吹を受ける。異業種交流で仕事に新しい風を呼び込む、などなど、会の広がりは無限大かと思っています。「人と人をこの場所がつなぐ」それがこの店の使命かな、と思えてきたのです。
 現代はあまりに四角四面な規則に縛られ、個々の繋がりが希薄、かつ表面的になってきているような気がします。世代を超えた飲み会も少なくなり、先輩達の良い面・悪い面ともに学び、それを自分の糧にする機会が減ってきています。このような閉鎖的な現代社会では、離婚、ひとり親、離職、家族、上司や友人とのトラブルなど、様々な問題を抱え、身動きが取れなくなっている人が多いように思うのです。私自身、この歳になるまで生きていくのが嫌になるようなことが何度もありました。微力ながら、進むべき方向を見いだせずにいる方々に何らかの示唆を与えられれば、と思っています。
 この「cafe LuLumo」をコミュニティカフェ、集いの場に成長させたい。最初の始まりは私が主体でも、次第に大きなネットワークになり、それぞれがまた新しいネットワークを作るというふうに広がっていけば良いなと思っています。
 そんなわけで、2017年の9月からお店のシステムを少し変えようと思っています。第一日曜日の「多世代女性の知恵の交流会」、毎週木曜日の「ホロスコープ占い」、毎週金曜日の「糖質制限&いきいき腸活ランチ」など、いろいろなイベントを用意しています(詳しくは、ブログをご覧ください)。

今後のお店の抱負をキャッチフレーズにすると、どうなりますか ?

2つあります。
 1つ目は、この場所を「お客様のいきいき、わくわく、を手助けする場に」。
 様々なイベントを企画していますし、ご家族やご友人、懇親会等をお手頃な会費で貸し切り利用していただくサービスも考えています。気楽に集まれる、お手頃で利用できる場所にしたい。

 それから、2つ目は、「予約でお得な cafe LuLumo」。
 お店は私一人でやっているので、突然の大人数の来客にはできることは限られています。予約していただくことで、より効率的に、お得に使っていただくことができると考えています。

 最後に一言付け加えさせてもらうと、若い時にお店を開く時には、自分がやりたいことと、お客のニーズを合致させる方法を考えればいいと思うのですが、年を取ると、自分の気力・体力のあり方も加えて、三つの要素の調和を探っていかないといけないと思っています。一日でも長く「cafe LuLumo」を続けていけるよう努力したいと思っています。

インプレッション

横谷さんの豊かな感性に裏付けられたお話は、ご自分の生き方をしっかりと持たれていることが強く伝わってきて、とても印象的でした。すばらしい場所から、地域に根付いた人と人とのつながりが、ますます広がっていく様子が目に浮かびます。ありがとうございました。


cafe LuLumo
住所: ちはら台東1-25-5
TEL: 0436-26-4455
定休日: 月曜日
ブログ: http://blog.livedoor.jp/lulumo/

制作・運営 一般財団法人 首都圏ケーブルメディア